書籍紹介

三蟠鉄道記録集

新刊
著者 三蟠鉄道研究会 (編) 小西 伸彦 (著) 内田 武宏 (著)
発行吉備人出版
仕様 B5判 並製本
ページ数 365ページ
価格本体3,000円+税
ISBN978-4-86069-685-6  C0065
初版年月日2022年9月11日
書店発売日2022年9月21日
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三蟠鉄道は大正4年(1915年)に開業。
現在の岡山市中区門田屋敷にあった国清寺駅と中区江並にあった三蟠駅を結ぶ約7㎞を、昭和6年(1931年)までの16年間走行していた。
地域住民にも忘れ去られていた三蟠鉄道の実態を掘り起こそうと、平成24年(2012年)に三蟠鉄道研究会が発足。
平成27年(2015年)、開業100周年事業として鉄道ファンと地域の住民と共に様々な顕彰イベントを開催。
地域の発展を支えた三蟠鉄道の歴史を後世に伝える取り組みが続けられている。

本書は、豊富な資料を基にその歴史を振り返り、三蟠鉄道研究会の活動を紹介した記録集。

目次

目次
はじめに
1章 三蟠鉄道の記録
    沖新田開発と三蟠
    軽便鉄道法と第三次鉄道熱
    宇野線と宇野築港
    下津井軽便鉄道
    三蟠鉄道
    二つの反対陳情
    三蟠鉄道の廃止
2章 三蟠鉄道研究会の活動記録
    三蟠軽便鉄道を生んだ土壌と歴史的背景
    三蟠軽便鉄道の実相
    開通100周年記念大会開催
    子ども神輿リレー
    100周年記念事業を終えて
    起点復元記念式典
    「沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会」との交流
    福島が生んだ名工、江川三郎八
資料編
    鉄道年史
    関係法令
    商業登記簿謄本と営業報告書等重要書類
    会計帳簿
    路線図
    三蟠軽便鉄道を伝える新聞
    記念行事で作成したDVD一覧
    顕彰状
    感謝状
    三蟠鉄道研究会の活動記録
    新聞報道で振り返る活動経過

著者プロフィール

三蟠鉄道研究会

2012年に三蟠軽便鉄道の歴史を掘り起こそうと発足。
公民館等で勉強会を重ね、鉄道沿線を歩いて路線や駅の名残を探り、研究結果を会員と共有してきた。
開通100周年の2015年には多くの記念事業を実施するなどして、若い世代に伝承するための活動を続けている。
これまでのべ数百人が参加。
会員の登録はせず、地域の歴史に興味を持つ方が自由に参加している。
会長は内田武宏氏。

小西 伸彦

1958年岡山県総社市生まれ。
香川大経済学部卒。専門は産業考古学と鉄道史学。
現在は就実大学人文科学部総合歴史学科特任教授、産業遺産情報センター主任研究員、鉄道記念物評価選定委員、倉敷市文化財保護審議会委員、産業遺産学会理事長。
著書に『鉄道遺産を歩く 岡山の国有鉄道』『みまさか鉄道ものがたり』(いずれも吉備人出版)など。

内田 武宏

1942年岡山市生まれ。
1960年岡山県立岡山東商業高等学校卒業。
中国銀行に勤務し、1997年に定年退職後、岡山商科大学に事務職として勤務し、2007年に退職。2008年から更生保護法人岡山県更生保護協会に勤務。
1998年から岡山県保護司を20年務め、その後は岡山県保護司OB会の初代代表幹事を務めた。

所有していた畑が三蟠鉄道の路線跡になっていたことで、詳細な実態を探ろうと2012年に三蟠鉄道研究会を発足。
三蟠鉄道研究会会長。

※上記内容は本書刊行時のものです。

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