書籍紹介

村上原野縄文造形作品集

著者 村上 原野 (著) 猪風来 (編) 村上 美子 (編)
発行猪風来美術館
仕様 A4判 並製本
ページ数 108ページ
価格本体3,636円+税
ISBN978-4-86069-657-3  C0072
初版年月日2021年7月1日
書店発売日2021年7月30日
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2020年2月16日、32歳という若さで作品制作中に急逝した縄文造形家・村上原野の作品集。

北海道の原野に生まれ、幼少時代から縄文作品や縄文野焼きに触れながら育ち、2010年には岡山県新見市の猪風来美術館で本格的に縄文修行に入る。

縄文土器・土偶の徹底的な模写を通して体得した縄文の心と技を基盤に新しい縄文造形を創出した。
その作品は大自然と大地から湧き立つ生命のドラマを感じさせるもので、緻密で重層的に渦巻く文様表現は圧巻である。
近年では若手縄文アーティストらと「ARTS Of JOMON」展を国内外で展開し、2015年には米国デンバー展、2017年にはマレーシア展に参加。
2019年には米国ボルダー〈縄文の祭典〉で北米初の縄文野焼きを実現。その技量と根源力が高い評価を受けた。

本書では代表作の写真をはじめ国内外での縄文ワークショップや展覧会などの写真、交流のあった考古学者やアーティストなどによる寄稿、さらには父であり縄文造形家・猪風来の「村上原野論」を掲載している。

目次

■目次
Ⅰ 縄文芸術創造編
縄文野焼き作品
縄文法曽陶作品

Ⅱ 縄文復活編
再現縄文土器
再現縄文土偶
幼少・少年期作品

Ⅲ 縄文芸術活動編
アメリカ・マレーシア・国内各地・
猪風来美術館など

Ⅳ縄文アーティスト村上原野を語る
【寄稿】「若き縄文アーティストの鬼才が遺した仕事と夢」國學院大學名誉教授 小林達雄
「失われた未来、残された奇跡」岡山大学文明動態学研究所長 松本直子
「村上原野の縄文造形と射程」新潟県立歴史博物館研究員 宮尾亨
「村上原野さん」文化財修復家・縄文アーティスト 堀江武史
「原野氏に向けて」ポストデジタル・アーティスト NPO法人JOMONISM代表 小林武人
「村上原野君を悼む」創空会 森崎昭生
【村上原野論】
「縄文アーティスト村上原野の縄文造形美術論考」~縄文スパイラル・ノヴァ~縄文造形は時空を超えて~縄文造形家 猪風来
【付記】
日経クロステック2018年1月17~ 19日掲載
「越境エンジニア列伝/縄文造形家村上原野氏」
インタヴュー記事
1.『気鋭の縄文陶芸家はなぜC++のエキスパートなのか』
2.『メタプログラミングと縄文土器に共通する凄みとは』
3.『陶芸家兼C++プログラマーが「中3女子」を名乗る理由』
V 年譜
Ⅵ 作品リスト

著者プロフィール

村上 原野

1987年11月12日北海道浜益村黄金沢の原野に父猪風来・母村上美子の四男として生まれる。
札幌市立高等専門学校インダスートリアルデザィン科入学(建築コース)で学び、2010年6月新見市に移住。
父・猪風来に師事し、縄文の技法と精神の修得を目指し修行に入る。

2011年12月『村上原野縄文土器展ハロー縄文!』猪風来美術館個展を皮切りに、個展や展覧会への出品を重ねる。

2019米国コロラド州ボルダー市〈縄文の祭典〉で縄文ワークショップ・講演・公開制作、北米初の縄文野焼きなどを行う。

2020年2月16日作品制作中に急逝

※上記内容は本書刊行時のものです。

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