書籍紹介

玄々斎随筆 ―墨匠・松井元泰の遺書 ―

新刊
978-4-86069-550-7
著者 竹林 榮一 (編)
発行吉備人出版
仕様 A4判 上製本
ページ数 102ページ
価格本体2,300円+税
ISBN978-4-86069-550-7  C0095
初版年月2018年11月1日
書店発売日2018年11月12日
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日本の墨づくりを飛躍的に発展させた、墨職人の生の言葉が綴られた秘伝、遺戒の書。

「江戸時代、至高の墨を国産化した男の記録。これほど興奮する一次史料はない。」
田道史(歴史学者、国際日本文化研究センター准教授)

本書に掲載の原本は、奈良の製墨業「古梅園」六世とされる玄々斎(号・松井元泰)が子孫のために記した墨づくりに関する遺言書である。

原文をページごとに、写真と翻刻を掲載。
全体の「解説」ページでは、玄々斎の墨づくりに対する思い、情熱、事績を紹介する。

江戸時代、墨は重要な文具であった。
しかし、元泰以前の日本では古来の松煙墨(しょうえんぼく)づくりの技法が衰退し、油煙墨(ゆえんぼく)しか生産されていなかった。

墨の美を追求した当時の文化人たちは松煙墨を使用したがったが、日本製の松煙墨は手に入らなかったため、玄々斎は本場中国の墨を超えるという難題に立ち向う。

そして象の膠(にかわ)を使った墨づくりに、幕臣を通じて極秘に挑戦していく―

「モノづくり日本」の神髄がここに!

目次

はじめに「玄々斎随筆」との出会い

『玄々斎随筆』 影印・翻刻
『玄々斎随筆』注  

『玄々斎随筆』 解説  
  一、『玄々斎随筆』の史料的位置づけ  
  二、元泰の時代と墨―元泰を取り巻く時代的背景―  
  三、『随筆』に見る元泰の事績  
  四、『玄々斎随筆』執筆の意図―墨匠・松井元泰の遺言―  

(追記)「象が死んで墨になった話」 
 
『玄々斎随筆』 解説 注  
(追記)「象が死んで墨になった話」 注  

松井元泰(玄々斎)関係年表  
あとがき

著者プロフィール

竹林 榮一

1941年岡山県に生まれる。
1964年岡山大学法文学部史学科日本史専攻卒。元岡山県立博物館副館長。

主な論文に[古川古松軒史料紹介](『岡山県立博物館研究報告1・3・5・7・8・10』岡山県立博物館 1978~89)、「中世瀬戸内の商品流通―兵庫北関の二つの入船納帳から見た―」(『岡山県立博物館研究報告15』岡山県立博物館 1994年)、「牛窓『泊』について」(『岡山地方史研究 79』岡山地方史研究会 1996年)「中世の牛窓と本蓮寺」(『港町の古刹 法華宗経王山本蓮寺 寺宝と歴史』宗教法人本蓮寺 2011年所収)など。

主な著作に古川古松軒自筆『西遊雑記』の翻刻・復刻本(自費出版)2006年、『岡山県の歴史』(山川出版社・共著)2000年など。

※上記内容は本書刊行時のものです。

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