書籍紹介

言語教育用絵本教材「6歳児のことば」

著者 森 壽子 (編著) 皆木 由紀子 (絵)
発行吉備人出版
仕様 A4判 並製本
ページ数 215ページ
価格本体4,500円+税
ISBN978-4-86069-470-8  C8737
初版年月2016年5月2日
書店発売日2016年5月2日
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健常6歳代は、日本語の話しことばの能力が完成する年齢です。
その土台の上に、就学と共に、教科書を使った読み書き(文字言語)学習が始まります。
「5歳児のことば」を学習後は、小学1〜2年生の学習は普通学級で十分可能です。
言葉を用いた思考力や学力の発達は、3年生以降、ますます高度なものとなります。
過去に言語発達遅滞の既往を有する言語聴覚障害児では、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来ず、その結果、3年生以降の学習の高度化へもついて行けずに、学習障害や学業遅滞が顕在化するのです。
これが「9歳の壁」(生活年齢が9歳以上になっても言語や認知能力は9歳レベルで伸び悩む)現象です。
これを予防するためには、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来るよう、6歳代で豊富な音声言語能力を培っておく必要があります。
6歳代の音声言語能力が豊かであれば、その土台の上に形成される7歳以降の読解力や学力も年齢相応に伸び、「9歳の壁を打破」出来るのです。

「6歳児のことば」は、日本語の話しことばの学習の総仕上げに位置し、その後の言語や認知学習が年齢相応に行え、「9歳の壁」に突き当たらないための土台作りをするものです。
本書は、この意図で作成されています。

本書は、週1〜2回、1回40分〜60分の言語訓練を、病院の外来で実施することを想定して、作成しています。
毎回、きちんと訓練が実施されれば、週2回訓練する場合はほぼ半年、週1回訓練する場合はほぼ1年で、終了出来るように作成しています。

著者プロフィール

森 壽子

1941年、岡山県に生まれる。岡山大学教育学部卒業、岡山大学法文学部専攻科(言語・国語学専攻)修了。
1968年、東京医科歯科大学難聴研究所、岡山大学耳鼻咽喉科教室(高原滋夫教授に師事)で、言語・聴覚障害児の言語治療について研修。
1970年、川崎医科大学川崎病院耳鼻咽喉科難聴言語外来にて、聴覚障害児・言語障害児の言語治療に従事。
1991年、日本初の言語聴覚士養成4年制大学・川崎医療福祉大学教授。 
2002~2010年3月まで、北海道医療大学言語聴覚療法学科・同大学言語聴覚学専攻教授。
1996年より現在まで、藤本耳鼻咽喉科クリニックにて、聴覚・言語障害児の言語臨床に従事。臨床に従事した40年間に、約5000例の障害児の評価・診断・治療・指導を行なう。
1998年、東北大学にて教育学博士授与。
著書・訳書・論文
『重度聴覚障害児の音声言語の獲得』(にゅーろん社)、『口唇顎口蓋裂の総合治療』(克誠堂)、訳書『コミュニケーション障害事典』(医歯薬出版)、『3歳児のことば』『4歳児のことば』ほか、言語・聴覚障害児の言語治療に関する原著論文180編余。

皆木 由紀子

1953年、岡山県に生まれる。
岡山大学教育学部特設美術科卒業。
中学校美術教師、私立高校非常勤講師、石膏デッサン教室主宰を経て、現在は絵本や書籍、機関紙などにイラストを描く創作活動を続ける。
絵本『岡山の昔話』(山陽新聞社)、『3歳児のことば』『4歳児のことば』などでイラスト担当する。

※上記内容は本書刊行時のものです。

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