書籍紹介

福西志計子と順正女学校

山田方谷・留岡幸助・伊吹岩五郎との交友
著者 倉田 和四生 (著)
発行吉備人出版
仕様 四六判 上製本
ページ数 310ページ
価格本体1,800円+税
ISBN978-4-86069-143-1  C0021
初版年月日2006年12月16日
書店発売日2006年12月20日
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岡山県高梁市で、キリスト教の普遍的価値を選択し、「女子の自立」と「女子教育」の実践のために生涯を捧げた福西志計子。
女子教育の先駆者であった女性の苦悩の生涯、そして順正女学校の発展の軌跡を描く。

目次

「発刊に寄せて」  高梁学園理事長 加計美也子   
『福西志計子と順正女学校』 の刊行に寄せて 元市長 樋口  修   
著者はしがき
一章 備中松山藩 教育文化の伝統と山田方谷
 1 備中松山藩の形成と教育文化の伝統
 2 山田方谷の就学と有終館学頭就任
 3 文武奨励策と藩政改革の特質
 4 藩政改革成功の条件
 5 山田方谷の理念と改革の目的
 6 明治以降 備中高梁のおかれた社会経済的状況
 7 山田方谷とキリスト教
二章 悲運 (父の死) を乗り越えて裁縫教師へ
 1 福西家の系譜
 2 父の死 (試練) と志計子の方谷塾牛麓舎入門
 3 福西志計子の人となり
 4 志計子が求めた理念
 5 福西志計子の立志
 6 福西志計子の思想と実践
三章 備中高梁の近代化と新島襄のキリスト教伝道
    —福西志計子の回心—
 1 備中高梁の近代化
 2 新島襄のキリスト教伝道
 3 新島襄の講演と福西志計子の回心
 4 方谷精神に継木されたキリスト教
四章 試練との戦い—福西志計子の生きざま
    —私立裁縫所・順正女学校設立—
 1 キリスト教徒の受難と二人の教師の挑戦
 2 高梁基督教会の設立
 3 教会への迫害と順正女学校の創設
 4 国家による圧力と教会からの自立
五章 順正女学校の教育理念と教育体制
 1 順正女学校の教育理念とその修正
 2 教師の陣容
 3 教育体制
 4 教育施設の充実
 5 校歌と校旗の制定
 6 寄宿舎の生活
 7 卒業生の進路
六章 学校生活と課外活動
 1 課外活動の指導目標
 2 温習会と文芸会
 3 運動会・遠足・修学旅行
 4 校友会・清馨会と自治活動
七章 福西志計子を敬愛した若き使徒達
    —留岡幸助・山室軍平・伊吹岩五郎—
 1 志計子をめぐる人脈
 2 木村静との (姉妹) 愛の絆
 3 福西女史と河合久の師弟愛
 4 留岡幸助との姉弟愛
 5 福西志計子が山室軍平に注いだ愛
 6 後継者伊吹岩五郎へ向けられた志計子の愛
八章 福西志計子の人間像
 1 福西女史をめぐる人間像
 2 福西志計子の新しい人間像
 3 福西志計子の家庭生活
 4 厳しさを包む大いなる愛
九章 神の御心のままに—崇高なまでに美しき死にざま
     —病・祈り・そして天国へ—
 1 志計子の活躍
 2 病魔との戦い
 3 信仰美談
  福西先生語録
十章 順正女学校の発展と伊吹岩五郎の献身
 1 創立者の死去と後継者問題
 2 財団法人化
 3 伊吹岩五郎校長の専任化
 4 伊吹校長の教育方針
 5 順正女学校の教育目標
 6 県立移管の問題
 7 河合久先生の退職
 8 伊吹岩五郎校長の退職
 9 伊吹校長の著作活動
十一章 県立順正高等女学校 その後の歩み
 1 伊吹校長の後の歴代校長
 2 高梁高等女学校へと改称
 3 県立高梁第2高等学校と改称
 4 高梁第1高等学校と合併
 5 伊賀町校舎の廃止
 6 伊賀町校舎閉鎖式
  エピローグ 順正短期大学の誕生
主な参考文献
順正女学校略年譜
あとがき

著者プロフィール

倉田 和四生

職歴
 昭和46年10月 関西学院大学社会学部教授
 昭和51年4月 同 上     学部長
 平成9年4月 吉備国際大学社会学部教授
 平成11年4月 同 上     学部長
 平成14年4月 同大学     副学長
 平成16年4月 順正短期大学学長
 平成18年4月 吉備国際大学教授
主な著書
 昭和45年 『都市化の社会学』法律文化社
 昭和59年 『訳(T・パーソンズ著)社会システムの構造と変化』創文社
 昭和60年 『都市コミュニティ論』同上
 平成8年 『北米都市のエスニック・コミュニティ』ミネルヴァ書房
 平成9年 『防災福祉コミュニティ』同上
 平成17年 『留岡幸助と備中高梁』吉備人出版

※上記内容は本書刊行時のものです。

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