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爆音の駆け抜ける町




●著者名 松前 遼
●判型 四六判
  ●仕様 上製本 本文挿絵カラー
  ●ページ数 257ページ
●ISBN ISBN4−86069-145-8 C0093
●定価 本体価格1800円+税
●発行 2006年12月21日

●内容
少年から大人へ、基地の町を舞台に描かれるみずみずしい青春群像
タイトル作品のほか『海風』を加えた著者初の小説集。
戦争の記憶を背負う父と姉の突然の死を抱える家族、そして同級生芳子の出会いと別 れ…
少年から大人へ、基地の町を舞台に描くみずみずしい青春小説
タイトル作品のほか『海風』を加えた著者初の小説集。著者自ら描いた挿絵付き。

●あらすじ
姉の突然の死を経験した達雄にとって、同級生芳子の出現は、「暗い部屋に明るい灯がともるよう」であり、「今日よりも明日への期待を抱くことの楽しさを」感じさせてくれるものだった。
しかし、それも芳子の家の転居によって微妙な変化を生じさせずにはいなかった。
「やっと掴みかけた喜びの日々を、みすみす手放さなくてはならないのか」
少年から大人へ、基地の町を舞台に描かれるみずみずしい青春小説。

●著者プロフィル
松前 遼(まつまえ・りょう)
奇跡的に戦争から帰還した父にしたがい、家族は転居し、1949年山口県岩国市に生まれる。岩国基地近くの中学校に通 い、岩国高校から武蔵野美術短大へ。ノンポリとして学生運動も囓る。職を転じ、現在は歯科技工士。小説を書き続ける傍ら、近年は絵の個展を開き、近く画集を出す予定。

●あとがきより
私には、子供の頃から。不可分に、文と絵が同居していた。記憶としては、子供の頃、文字を覚えてからの本の乱読、作文も得意だった。中学の頃、私の絵に対する評価に特別 なものがあったことに、開放感を覚えたことが、私の生き方を支えている。それぞれに、違ったモーメントはあるが、何れも、根は同じものとの私の解釈で、ここに文と挿絵を共存させ、一個の者が、それを表現すると言う方向を、私の方法とした。(「あとがき」より)