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総動員の時代 私たちはこうして戦争に呑み込まれた




編・著者:岡山・十五年戦争資料センター編
発行:吉備人出版
四六版・並製本・317ページ
定価2000円(本体1905円+税)
ISBN4-86069-102-4 C0021
発行日 2005年7月20日

●内容
十五年戦争の問題を調査してきた同センターの会員による総動員に関する論考を集め再編集。
庶民は、平穏に暮らしたいという願いや、将来へのささやかな希望さえも、「私的な」ものとして封じられ、戦争遂行にもっとも有効に運用するための資源として「総動員」されたのである。その結末は、焦土と化した故郷、占領地からの逃避行と引き揚げ……、財産をなくし、肉親を、友を、愛する人をなくし、……そしてアジアの人々に甚大な被害を与えた。
本書は、庶民が戦争遂行のために実にさまざまなシステムに組み込まれ、自らの生活苦に耐えながらも与えられた場で懸命に生きたことを示す一方で、戦争遂行システムのなかで庶民が懸命にいきるということは戦争を支える役割を果 たすことにもつながったことを明らかにしている。

本文から
「総動員」とは「国家総動員法」や「国民精神総動員運動」にもとづくもののほかに、徴兵や満蒙開拓団、朝鮮人、中国人の強制動員まで含めている。戦争期に生きた庶民の一人ひとりが自らの肉体と精神と物資の三重の「動員」を受けたという事実は、調査者にとって見過ごしにできない問題であり、現代的課題であった」(前文から)

目次
1 国内での動員
2 海外への動員
3 海外からの動員
4 精神の動員
5 物資の動員

著者プロフィル
岡山・十五年戦争資料センターは、岡山における十五年戦争の実態と構造を明らかにし、再び戦争による惨禍を繰り返さないための教訓を継承することを目的に、1998年に結成された市民団体。これまでの調査研究の成果 を年報「岡山の記憶」に掲載してきた。