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既刊紹介

千年桜とともに 醍醐桜と吉念寺集落(だいござくらときちねんじしゅうらく)




■書名:千年桜とともに
■サブタイトル:醍醐桜と吉念寺集落(だいござくらときちねんじしゅうらく)
■著者:池田哲之・撮影、文 藤村キャンディス・英訳
■仕様:A4判変型(ヨコ210_×タテ220_) 並製本 オールカラー
■ページ数:62頁
■定価:本体価格2000円+税
■ISBN:978-4-86069-496-8 C0072
■発行日:2017年2月20日 
■内容:
岡山県真庭市(旧落合町)吉念寺集落には、現在、90代の一人暮らし4軒、80代の一人暮らし2軒を含む9世帯、14人が暮らす。この里山にすっくと立つ一本の山桜がある。樹齢千年の「醍醐桜」である。言い伝えによるとその名は後醍醐天皇が隠岐に流されるときに美作の国を通過し、この桜を賞さんしたことから付けられたという。
神々しく、雄大に、力強く、美しく、優しく、ときに無邪気に・・・醍醐桜は様々な表情をみせる。そして、人と桜は互いを優しく見守る。
日本名木百選にも選ばれている見事な桜と、そこに生きる人々の暮らしを見つめた写真集。英訳付。

■著者プロフィル
池田哲之(いけだてつゆき)
1958年生まれ。
2008年 写真作家の大西艸人さんとの出会いをきっかけに、岡山県の素晴らしい魅力を記録的な意味も含めてフィルムで撮り始める。
2011年 写真展『四季を彩る美作の棚田』を西川アイプラザなど岡山県内3箇所で開催。
2014年 写真展『旭川の源流を訪ねて』を特別養護老人ホーム藤田荘など県内3箇所で開催。
2016年 写真展『高梁川、四季の原風景』を高梁市文化交流館など県内4箇所で開催。

■あとがき(撮影を終えて)から
平成27年9月撮影を始めて、まる一年。日数にして100日以上、吉念寺集落に通い続けました。
神々しさ、神秘性、雄大さ、力強さ、花をつけたときの美しさは誰もが知る醍醐桜の魅力ではありますが、撮影を続けるにつれて、優しさ、包容力、また1000歳の年寄りなのに無邪気な幼児のようなところなど感じるようになりました。・・・・・・(中略)・・・・・・吉念寺は現在9世帯、14人ではありますが、皆さん本当に親切で、90歳をこえたお年寄りもとてもお元気です。暇さえあれば畑に出向き野良仕事に励んでおられます。醍醐桜に負けず劣らず多くのことを集落の方から学びました。歴史ある建造物や芸能などもりっぱな文化ですが、この地でずっと育まれてきた人間性、さらには人間自体が素晴らしい文化であると思われてなりません。集落の方とお話をさせてもらうとき、なぜだか心がほっとします。自分の心が和むとき、それが場所であっても人であっても、きっとそこには目に見えない神がいるような気がします。

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