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既刊紹介

いつまで出すのかおかやま雑学ノート第10集




■著者:赤井克己
■仕様:四六判 並製本 
■ページ数:189頁
■定価:本体1200円+税
■ISBN978-4-86069-352-7 C0095 
■発行日:2013年5月20日
■内容
藩政改革10万両蓄財の根拠は?
「NHK大河ドラマに…」の方谷ブームにも一言!
つい耳を傾けたくなる話題がいっぱい!……
ラジオで、テレビでおなじみの赤井克己さんの知的好奇心にあふれた雑学ノート第10弾!

■著者紹介
赤井克己(あかい・かつみ)
1934 年岡山市東区瀬戸町生まれ。58年に山陽新聞社入社。編集局長、常務、専務を経て、98年山陽印刷社長。2002年同社長退任と同時にハワイ・日米経営科 学研究所に留学、国際ビジネスを学ぶ。03年4月からエフエムくらしきの「聴いてちょっとためになる話」、07年4月からは岡山エフエムでも「赤井克己の 岡山歴史ノート」に毎週出演。英検1級、国連英検A級、V通訳英検A級。神戸大経営学部卒。87年山陽新聞連載企画「ドキュメント瀬戸大橋」取材班代表と して日本新聞協会賞受賞。
著書に『67歳前社長のビジネス留学』(私家版)、『おかやま雑学ノート』(第1集〜第9集)、『瀬戸内の経済人』『続瀬戸内の経済人』(吉備人出版)のほか『岡山人じゃが』(第1集〜第8集=共著・吉備人出版)など。

■目次
T 歴史の行間
民生委員制度の先覚者
岡山県知事笠井信一と岡山・三和生まれ藤井静一
井原、津山に残る幕末の貴重な名刺とゆかりの人々
キリシタン大名小西行長と岡山と堺と
岡山市出身、悲運の海軍中将坂野常善をもっと知ろう
倉敷・真備ゆかりの求道の教育者
塩尻公明と学徒出陣死刑囚の遺書

U 岡山うちそと
平清盛の父忠盛と瀬戸内市・虫明の曙
西行法師が「備前小島」で詠んだ歌
石油発動機王国岡山と先駆者馬場常二
平清盛が岡山に放逐した公卿2人藤原成親と藤原基房
「土用丑の日のうなぎ」と「破魔矢」は平賀源内の発案? 
アマースト大に留学した
同志社創立者新島襄と玉島、高梁のつながり

V 老驥 櫪に伏するも…
日露戦争の英雄乃木希典大将長男の手紙がまたも見つかり、
万富駅私用下車の有力証拠に
社会運動家山川均の困窮期を支援した11代林源十郎
明治の異才大鳥圭介と閑谷学校の教育
山田方谷の藩政改革10万両蓄財の根拠は?
山田方谷の藩政改革は米沢藩主上杉鷹山を上回るか

W 忘れがたい国々
ハーバード大学ライシャワー日本研究所と岡山の強い絆
米・マウント・ホリヨーク大学で上代淑を想う

あとがきに代えて―山田方谷の大河ドラマ署名運動


■あとがき
平 成26年の大河ドラマは黒田官兵衛に決まった。ここ数年姫路市に取材に出かけることが多く、同市の官兵衛にかける熱いオーラをいつも感じていた。有識者を 招いての講演会をはじめ特別展開催、お城まつりに「黒田二十四騎行列」の登場などである。特別展は「天下をねらった播磨の智将」がテーマ、資料も充実して おり興味深かった。
官兵衛ゆかりの4市と連携しながら「黒田サミット」も随時開き、関係住民の関心を盛り上げており、昨年11月瀬戸内市でも開かれた。大河ドラマ決定は官兵衛自身の魅力に加え、5市の長年の地道な努力が実ったもので、NHKへの陳情が決め手ではなかったようだ。
幕末の慶応3(1867)年から翌年にかけて民衆が「ええじゃないか」と叫んで踊りまくる不可解な現象が名古屋から全国に広がり、あっという間に消え去ったことがある。倒幕派の陰謀説もあったが、幕末の先行き不安の中、世直しを訴える民衆運動説が有力で実害はなかった。
岡 山ではほんの20数年前「ええじゃないか」「ええじゃないか」と官民一体となって推し進めた倉敷チボリ公園の結末はどうだったか。100万人署名運動で盛 り上がる方谷ブームも終わって見れば、うたかたのように消えかねない。再び「ええじゃないか」岡山版にならないよう、今こそ歴史の教訓に学ぶ冷徹な眼と見 識を持って署名運動と顕彰活動を展開してもらいたいものだ。

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