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既刊紹介

創業100年企業の経営理念




■サブタイトル:NEXT100年どう生きる
■著者:入野和生
■仕様:A5判、並製本
■頁数:252頁
■定価:本体1600円+税
■ISBN:978-4-86069-326-8 C0034
■発行:2012年10月9日

■内容:企業存続に必要なものは? 老舗企業の経営理念や家訓を切り口に、これからの時代を生き抜くヒントを提示。
(財)岡山経済研究所発行『マンスリーリポート』の人気連載「創業100年企業〜NEXT100年どう生きる〜」で紹介された岡山・香川・広島県備後地区の26社を掲載。

■著者プロフィル:
入野和生(いりの かずお)
1947年、岡山県赤磐市生まれ。岡山県赤磐市出身。岡山操山高校、明治大学文学部卒業。岡山放送兜道部長、報道局次長、四国支社長、常勤監査役、特別顧問。現在は就実大学企画監。
岡山放送鞄社後、報道部に配属。約20 年間取材現場を担当し、岡山県政記者クラブ、経済記者クラブ、岡山市政記者クラブなど政治・経済畑を中心に歩き、報道番組やニュースのキャスター、解説委員を担当。この他営業も約9 年経験。
企業不祥事を検証した『THE 記者会見』(吉備人出版)、WTC の悲劇を取材した『生い のち命ながらえて〜 9・11 から10 年〜』(扶桑社新書)を出版。
現在、中国銀行系のシンクタンク岡山経済研究所発刊の「マンスリーリポート」で「創業100 年企業の経営理念」を連載で執筆中。
趣味は読書、ゴルフ、釣り、備前焼、刀剣観賞、俳句。

■目次:
岡山県
アイスライン
明石被服
浅野産業
内山工業
大手饅頭伊部屋
岡山ガス
木下サーカス
キミセ醤油
倉敷木材
廣榮堂
御前酒蔵元 辻本店
下津井電鉄
白菊酒造
天満屋
とら醤油
トンボ
ナイカイ塩業
中谷興運
藤徳物産
三好野本店
室町酒造
両備グループ

広島県・備後地区
アサムラサキ
ツネイシホールディングス

香川県
西野金陵
勇心酒造

■はじめに
幕末から明治維新、そして大正、昭和、現代へと私たち日本人はめまぐるしい社会の変動の中で生きてきました。江戸・幕末時代の米騒動や打ちこわし、明治新政府の殖産興業振興による紡績や鉄道の起業ブーム、大正には関東大震災、そして昭和の時代に入ると、金融恐慌に始まり太平洋戦争と敗戦、戦後復興から高度成長経済、石油ショック、円高、バブル崩壊、最近では今も脱しきれないリーマンショック、経済基盤だけでなく多くの人命まで失った東日本大震災など数えきれない経済エポックを経てきました。
現代の企業を担う経営者の多くの方々は、その経済エポックのいくつかを体験されています。
しかし100年超の老舗企業は、幕末・明治から現代までの全ての経済エポックを体験し、経営苦難乗り越えてきました。波濤のように繰り返す経済エポック……、老舗はどのようにして生き延びてきたのか? 私は一つのヒントでも得たいと「経営理念・社是・家訓」を切り口に取材を試みました。幸い中国銀行系シンクタンクでもある財団法人岡山経済研究所発行「マンスリーリポート」で2010年4月から連載、掲載していただくことができました。
帝国データーバンクの調べによりますと、岡山県と香川県、それに広島県福山市には合わせて976社の100年超の企業が在りました。今回本書で掲載させていただいたのはこの内26社です。しかし、私にはされど社の取材内容でした。そこには社の老舗が三者三様、それぞれの生き方で企業活動を継続し100年以上の時代の荒波を乗り越えている姿が浮かび挙りました。しかもいずれの企業も老舗の暖簾にあぐらをかくことなく、挑戦と革新の日々の歴史を刻んでいることがわ
かります。
政治は益々混迷の様相を深め、経済の先行きも依然不透明な状態が続いています。
しかしどのように混迷の時代を迎えても、こうした老舗は経営理念を羅針盤に、ぶれることなく生きていくことでしょう。
本書がこれからの企業の在り方や、延ひいては人の生き方へのヒントになれば幸いです。

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