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福武教育文化叢書(2) 音楽さえあれば





■サブタイトル:ピアノとチェロで世界を巡る
■著者:岩崎淑・岩崎洸
■仕様:四六判、上製本
■頁数:206頁
■定価:本体1600円+税
■ISBN978-4-86069-229-20E
■発行:2009年3月31日
■内容:音楽を愛する両親のもとで生まれた岩崎淑と岩崎洸。空腹感と戦争の恐怖のなかでも音楽を忘れることなく育った二人は、世界的な活躍をみせる音楽家に成長。音楽にふれた幼いころ、アメリカでの修行時代、一流の演奏家たちとの共演、そして後進の指導など、全編音楽への愛情にちりばめられています。

■目次
二人の夢と理想への道……序に代えて…富永壮彦(音楽ジャーナリスト)
第1章 淑が語る
音楽の楽しさを教えてくれた両親
音楽教師としての父のメソッド
生まれる前から「ピアニスト」
台湾から内地へ
戦時中でもいつもピアノと一緒
すべてを焼き尽くした岡山大空襲
西日本で1位に。そして上京
桐朋学園に入学したものの・・・
毎日コンクールで落選し、アメリカへ
ウォルフ夫妻との出会い
ハートフォードで感じたアメリカ文化
ニューヨークで弟と共同生活
ジュリアード音楽院で室内楽を志す
音楽生誕の地、ヨーロッパへ
ミュンヘン国際コンクール入賞と大手術
父の「遺言」でチャイコフスキー・コンクールへ
音楽を教えるということ
晩婚という選択肢もある
ハプニングも楽しい……「ミュージック・イン・スタイル」
「ミュージック・イン・スタイル」は私の贅沢なホビー

第2章 洸が語る
チェロとの初めての出会い
勉強よりも、まずチェロ
齋藤秀雄先生の思い出
高校1年生で「プロ」になる
アメリカ人のパワーに圧倒されて
音楽の巨匠たち……マールボロ音楽祭とキジアーナ音楽院
世界の舞台で力試し
音楽祭のたのしみ 1 ……クフモ音楽祭
音楽祭のたのしみ 2 ……ロッケンハウス音楽祭
影響を与えられたマエストロたち
楽器を巡る「ものがたり」
さまざまなピアニストとの出会い
さまざまな試み……音楽祭からチェロ・アンサンブルまで
教える立場になって
音楽以外の分野にも

第3章 対 談
姉弟2人で世界を旅してまわって
海の美しさに感動して始まった沖縄の音楽祭
チェロの巨匠 パブロ・カザルス氏のレッスン


■著者紹介
岩崎 淑(いわさき しゅく)
倉敷市出身。桐朋学園大学、ハートフォード大学、ジュリアード音楽院、キジアーナ音楽院で、井口秋子、井口基成、J・ラタイナ、ベネデッティ=ミケランジェリ、S・ロレンツィ、I・フロインドリッヒの各氏に師事。1967年ミュンヘン国際音楽コンクール二重奏部門第3位。68年ブダペスト、70年チャイコフスキー国際音楽コンクールで伴奏者特別賞を受賞。以来、国内外でヤーノシュ・シュタルケル、ポール・トルトゥリエ、ペーター・ルーカス=グラーフ、イツァーク・パールマン、アンドレ・ナヴァラ、イヴリー・ギトリス、ウート・ウーギ、ミッシャ・マイスキー、モーリス・ジャンドロン等著名なアーティストと共演の他、20年間にわたり、毎夏、シエナのキジアーナ音楽院でリッカルド・ブレンゴラー教授と室内楽のクラスを担当。76年から「岩崎淑ミュージック・イン・スタイル」主宰。79年から18年間にわたり「沖縄ムーンビーチ・ミュージック・キャンプ&フェスティバル」、97年から「沖縄国際音楽祭」を弟の岩崎洸と企画開催。89年「岩崎淑ミュージック・イン・スタイル」の成果に対し芸術祭賞を受賞。また99年1月ノルウェー王国功労勲章叙勲。3月には国際交流基金の音楽使節として、岩崎洸とイスタンブール、アンカラ、ローマへ演奏旅行。現在、演奏活動の他、イタリアのヴァルセジアム・ムジカとカントゥ国際音楽コンクール審査員、99年より2008年3月まで桐朋学園大学院大学教授を務め、また、くらしき作陽大学、尚美学園大学大学院でも教鞭をとる。倉敷市文化振興財団アドバイザー。近著に『アンサンブルのよろこび』(春秋社)がある。05年7月福武文化賞を洸氏と共に受賞。06年3月には第1回高松国際ピアノコンクールで審査委員長を務めた。07年7月イタリア・グッピオ音楽祭にてマスタークラス及びアルキメデ・カルテットと共演、8月フランスのイヴ・ナット音楽祭にてマスタークラス並びにD・ヤブロンスキー氏(チェロ)と共演。10月イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)と札幌にて共演、11月岩崎洸、岩崎潤とベートーヴェンの三重協奏曲を岡山フィルと共演。08年ウート・ウーギ(ヴァイオリン)と共演、各地で公演を行い好評を博す。

岩崎 洸(いわさき こう)
1960 年、日本音楽コンクール第1位、特賞。桐朋学園高校を経て、ジュリアード音楽院に留学。齋藤秀雄、レナード・ローズ、ハーヴィー・シャピロ、パブロ・カザ ルスの各氏に師事。1965年ヤング・コンサート・アーティスト・シリーズによりニューヨーク、カーネギーリサイタルホールでデビュー。その後、ウィー ン、ミュンヘン、ブダペスト、カサド、チャイコフスキー等の国際チェロ・コンクールに上位入賞。現在、桐朋学園大学院大学教授。アメリカに本拠を置きなが ら世界各地で演奏を続けている。1727年製ストラディヴァリウスを使用している。


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